【20代・30代必見】「まだ大丈夫」が危険信号?アルコール依存症の初期サインと自己診断チェックリスト

🚨 「まだ大丈夫」と思っているあなたへ。その感覚が、人生を壊す最初の危険信号です。

職場の飲み会、友人との居酒屋、家での晩酌——社会人になると、お酒を飲む機会は自然と増えます。特に20代、30代は、仕事のストレス解消やコミュニケーションのために、日常的にお酒を飲んでいる人も少なくありません。

でも、自分はまだ大丈夫」「ただの飲みすぎだ」と思っているその感覚が、実はアルコール依存症初期サインもしれません。依存症は、ある日突然なるものではなく、日常的な飲酒の積み重ねが、気づかないうちにあなたを深みへと導いていきます。

本記事では、私が体験した農家のお兄さんとの忘れられない出会いをもとに、アルコールの本当の怖さを解説します。そして、20代・30代のあなたが自分の飲みすぎ危険度をチェックできる自己診断リストを紹介します。

「毎日飲む習慣をやめたい」「飲酒量をコントロールできない」と少しでも不安を感じたら、まずはチェックリストであなたの状況を確認してください。

目次

忘れられない出会い——農家のお兄さんが教えてくれたアルコールの怖さ

今振り返ると、私が“アルコール依存症”という言葉を意識したのは20代半ばの頃、とある農家のお兄さんとの出会いがきっかけでした。

農家を訪ねたあの日——忘れられない光景

当時、仕事でアルコール関連の広告制作を手伝っており、農家の方に畑を貸してもらえないかお願いに行きました。

農家の方は私の話を熱心に聞いてくれて、
「僕はお酒が飲めないから、周りの人には笑われちゃうかもな」
と冗談っぽく笑いながら、快く引き受けてくれました。

今になって思うと、知らなかったとはいえ、申し訳ないことを引き受けさせてしまったと感じています。

畑を借りる当日。
以前は見かけなかった男性が、農家の母屋のテーブルに座っていました。

その横には空の一升瓶と、病院の処方袋が転がっていました
その人は、農家の方のお兄さんでした。

お兄さんは虚ろな目をしていて、一人じっとテーブルを見つめていました。

おそらく当時60代だったお兄さんは、自分の名前さえも「えーっと」と思い出すように言い、痩せて病的な状態で、アルコール依存症だとわかる立ち振る舞いでした。

「弟に申し訳ない……」合法の薬物が奪ったもの

私はお兄さんと二人きりになる瞬間がありました。
その時、お兄さんは初めて会った私に、農業をしていて大変だった話をしてくれました。

そして——「弟に申し訳ない……」力なく、悲しそうに呟いたのです。

自分の名前もすっと出なくなっているのにも関わらず、農業の辛さや、家族への申し訳ない気持ちを持ち続けている苦しさが伝わってきました。

当時、私はあの農家のお兄さんを「特別な人」として見ていました。
でも、彼は、私たちのすぐ隣にいる“誰か”だったのです。

山奥で家族がお酒を渡さなくとも、どこからかお酒を入手してしまう
それが依存症の現実です。

依存していくと、やめたくてもやめられなくなる。

それが、「合法の薬物」といわれるアルコール=お酒の怖さです。

あなたの「飲み方」は大丈夫?20代・30代向けアルコール依存チェックリスト

「自分はまだ大丈夫」そう思っている人ほど、危険です。

依存症は「否認の病」とも呼ばれ、本人が問題を認めようとしないまま、静かに進行していきます。

下のチェックリストにいくつ当てはまるか、少しだけ考えてみてください。

No.チェック項目
1飲酒頻度が週3回以上になっている
2気分が落ち込むと飲みたくなる
3飲みたくないと思ってもつい飲みすぎてしまう
4飲まないと眠れない、ストレスが解消できない
5お酒のせいで仕事や約束に遅刻・失敗することが増えた
6家族や友人に飲酒を心配されたことがある
7飲酒量を自分でコントロールできないと感じる
8一人で隠れて飲むことがある
9二日酔いや**記憶がないほど(ブラックアウト)**飲むことがある
10「少しくらい大丈夫」と正当化して飲んでしまう

厚生労働省「アルコール健康障害対策」/国立精神・神経医療研究センター等を参考に作成

【判定基準】

  • ⚠️ 2〜3個:要注意ゾーン
    • このまま続けると依存へ移行するリスクがあり、飲酒習慣を見直す必要がある。
  • 🚨 4〜5個:危険信号
    • 依存の入り口にいるかもしれません。専門家への相談を検討してください。
  • 🛑 6個以上:専門機関への相談を強く推奨
    • 依存している可能性が高いです。早めに専門医療機関や保健センターに連絡してください。

🚨 特に注意すべき危険なサイン

上記のチェックリストで当てはまる数が少なくても、以下の項目に一つでも当てはまる場合は、すぐに専門家への相談が必要です。これらは、すでに依存症が進行している可能性が高いサインです。

  • お酒を飲まないと、**手が震える、汗をかく、イライラする(離脱症状)**がある
  • 飲酒による記憶の欠落(ブラックアウト)が頻繁にある
  • 飲酒運転をしてしまった(または、しそうになった)
  • 家族や職場に嘘をついてまで飲んでいる

私が元彼と過ごした日々で学んだのは、「本人が一番認めない」ということでした。医師に「アルコール依存症」と診断されても、飲むことをやめれませんでした。

あなたが「まだ大丈夫」と思っているなら、一度立ち止まって、自分の飲酒習慣を見つめ直してください。

🆘 アルコール依存症は「病気」です!一人で抱え込まないで

アルコール依存症は、意志の弱さや性格の問題ではありません。脳の機能が変化してしまう**「病気」**です。だからこそ、専門的な治療とサポートが必要なのです。

相談窓口リスト

相談先内容連絡先・ウェブサイト
アルコール健康障害相談窓口各都道府県の保健所や精神保健福祉センター各自治体にご確認ください
AA(アルコホーリクス・アノニマス)依存症当事者の自助グループhttps://aajapan.org/
断酒会本人と家族が一緒に参加できる自助グループhttps://www.dansyu-renmei.or.jp/
アルコール依存症専門医療機関専門的な治療を受けられる病院・クリニック厚生労働省などが情報提供しています

沖縄県内の相談先(例)

  • 沖縄県立総合精神保健福祉センター(相談・支援)
    電話: 098-888-1443
  • 糸満晴明病院(専門治療)
    電話:098-997-2011

より詳しく知りたい方はアルコール依存症治療ナビでチェックリストや解説がされています。

🤝 周りに飲酒で悩んでいる人がいたら

もし、家族や友人、恋人が依存症かもしれないと感じたら——

「助けたい」という気持ちが「共依存」となり、あなた自身を壊してしまうこともあります。
あなた自身が壊れる前に、距離をとることも大切です。まずは専門家に相談し、「適切な支援のあり方」を学ぶことをおすすめします。

✨ 20代・30代のあなたへ——未来を守るために

お酒と距離を楽しめているうちは大丈夫かもしれません。

でも、毎日飲む習慣、飲まないと落ち着かない感覚、それはすでに「依存」してしまっているかも。

今日からできること

  • 休肝日を週に2日以上作る(肝臓は1日だけでは休めません)
  • ✅ 飲む量を決めて、それ以上飲まない
  • 「飲まない選択」ができる環境を作る
  • ✅ 家族や友人に、自分の飲酒習慣をチェックしてもらう
  • ✅ チェックリストで当てはまる項目が多い場合は相談する

アルコールに依存してしまうと簡単には抜け出せません。
あの農家のお兄さんは特別な人でありません。

あなたの人生を守れるのは、あなた自身です。

もし今、「もしかして……」と不安を感じているなら、それは「気づくチャンス」です。

一人で抱え込まず、誰かに相談してください。それが、抜け出せる第一歩だと思います。

合わせて読みたい:【沖縄のお酒文化と共依存】体験談

アルコール依存症は、飲んでいる本人だけの問題ではありません。家族やパートナーなど、周りの人を巻き込む「共依存」という問題も深刻です。

特に沖縄では、お酒が生活や文化に深く根付いているがゆえに、依存症の問題が見過ごされがちです。

下記の記事ではアルコール依存した彼と私の共依存についての体験を書きました。
体験談と共依存について知りたい方はご覧ください。

📚おすすめの一冊と映画

『禁酒セラピー』(アレン・カー/ロングセラーズ)
「お酒をやめたい」と思っている人に。依存のメカニズムを理解し、禁酒への一歩を踏み出すきっかけに。

『新版 アルコール依存症から抜け出す本』(樋口進/講談社)
依存症の基礎知識から治療法まで、図解でわかりやすく解説。

『だらしない夫じゃなくて依存症でした』(扶桑社)
依存症を抱える家族の現実を描いた一冊。共依存に悩む人にも。

酔うと化け物になる父がつらい
漫画家の娘が、アルコール依存症で「化け物」になる父との日常を描いた作品。実体験に基づいたリアルな描写が特徴。

『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』
戦場カメラマンの主人公がアルコール依存症と闘う実体験を基にした物語。

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